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2007年01月11日

「天と地の間に」 40年ぶりの再会

 まだ青年だった頃、映画館で、ザイルを肩にまいたアルピニストが塔のような岩の上に立っている映画を見た。映画の中では空は深い碧色で、山々は真っ黒な岩の塊だった。そして、そこに真っ白な雪があった。岩にはりついてのぼり、雪の上を歩き、高い岩のうえにたつ登山者がいた。その映画は、「天と地の間に」という名前で、作った人はガストン・レビュファという名前だった。
 そのとき、スクリーンに見た岩の上に立ち手からザイルをたらした登山者と山とザイルのシルエットが今でもはっきりと脳裏に残っている。それから40年ほどの間、私はその映画の「天と地の間に」という名前と「ガストン・レビュファ」という名前を忘れたことは無く、ビデオやDVDがどこかに無いかといつも探していた。そして初恋の人のように、時々私の頭に浮かんでは消え、もう永久に逢うことが出来ない、記憶の中だけのものと感じ始めていた。
 ところが、数日前ネットで、アマゾンのDVDを検索したら、ヒットしてきた。
 なんと、販売されていたのだ。発売日は、2006年10月となっていた。40年ぶりにDVD化されたのだ。
 そして、「星にのばされたザイル(新・天と地の間に)」、「星と嵐」も発売されていた。
 今手に入ったこのDVDは、いま私の宝物になった。
 そして、あの時と同じ感動を今味わっている。

 長い間、求め続けて与えられないもの、私にはほかにもそんなものがいくつか、実はまだある。
 その中にはもっと手に入りにくいものも、いくつか含まれている。
 それらも、いつか与えられるのだろうか?たぶん、大半は無理なものばかりだろうと思う。
 しかし、与えられないと分かっていても求め続けることも、また意味があることではないのかと思う。


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この記事へのコメント
映画がお好きなんですね(^^)
欲しかったものが手に入るのって嬉しいですよね♪
そこまで脳裏に残った映画。
きっと素晴しいストーリーなんでしょうね。
Posted by ちょこレピ at 2007年01月12日 17:15
 ちょこレピさん、こんにちは。
映画と言っても、ドキュメンタリです。
ガストン・レビュファ(レジオン・ドヌール勲章ももらった有名なフランスの登山家)がモンブランを中心としたアルプスの山々へ登るところを撮影した映画です。
 ナレーションも、ガストン・レビュファがしているのですが、映像も語り(ナレーション)も最高です。昔の作品なので、画質(精細度)が少し落ちるのですが、映像がとても美しいのです。
Posted by ミシェル at 2007年01月14日 00:01
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プロフィール
ミシェル
ミシェル
ターキシュアンゴラです。 体の毛の色は純白、耳の辺りはピンク色です。 もうすぐ4歳です。(2006年1月生まれ) 好きなことは、昼寝、爪とぎ、障子破り。 趣味は障子の桟でジャングルジム遊びをすること。ケーブルの噛み切りと屋外への脱走の情熱は冷め気味。
好きな作曲家は、ボルフガング・アマデウス・モーツアルト。 特に好きな曲は、ピアノ協奏曲22番、23番。クラリネット協奏曲は聴きすぎて、ちょっと食傷気味になってしまった。 ヴィヤニエフスキーのヴィオリン協奏曲2番(五嶋みどり演奏)も時々聴きます。
おりにふれ、また見てみたいなと思う映画は、やはり「スタンドバイミー」かな。ベン・E・キングの歌がとてもいい。
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