2007年03月06日
県芸のパイプオルガン
先日、某大学の交響楽団の演奏会があったので行ってきた。
演目は、シベリウスの曲と、メインはドボルザークの「新世界より」だった。
素人向きの選曲で、聞きやすかった。
そういえば、若かりしころ初めて買ったクラシックのレコード(33回転LPってやつだ)は、今でもはっきり覚えているが、ユージン・オーマンディ指揮ニューヨークフィルハーモニー演奏の「新世界より」だった。曲名が「新世界」ではなく「新世界より」だと言うことも、そのとき知った。
まずは初心者でも聞きやすく、わかりやすい曲だろう。
最近は(ここ何年かは特に)モーツアルトに人気があるが、クラシック全集などというCDセットなどが出れば、「田園」や「未完成」と並んで初回販売の曲の第一候補だろう。
ちなみに、この曲ではシンバルは全曲を通して一回(一打ち)しか出番がないことで有名だ。
やはり若いころ、「世界文学全集」と言うものを、購入していたが、弟1回目の配本がドストエフスキイの「罪と罰」、第2回目の配本がスタンダールの「赤と黒」だった。
中学生のころだったが、徹夜して2,3日ぶっづけで「罪と罰」を読んだ記憶がある。
今は、世界文学全集などというものの出版はあるのだろうか?
ともかく、世界文学全集が企画されれば、第1回配本は、だいたいこのあたりの本になっていたが、ドボルザークの「新世界より」も同じような位置づけだろう。
話はそれたが、学生中心のオーケストラではあったが、それなりに楽しめた。
指揮者はプロらしかったが、どうも金管(ホルンかトロンボーンか?)が時々音をうまく出せないことがあり、ちょっと残念だった。さらに言えば、弦の音にもう少し豊かさがあれば、さらによかった。
とりあえず自分に関しては無料で聞かせてもらったので、文句を言えないが...
それはさておき、愛知県芸術劇場のコンサートホールは、何年も前のアルフレッド・ブレンデルのとき以来で久しぶりだったが、写真のように立派なパイプオルガンがあることに驚いた(前のときにも見ているのだろうが、忘れていた)。
高音部のパイプが、ラッパのように前方へ(水平に)突き出されているのは、岐阜のサマランカホールのものと似ているが、これも辻さんの作品なのだろうか?
ともあれ、このパイプオルガンの演奏もいつか聞いてみたいものだ。