2007年02月23日
読書会だあ
ここ2~3日、いろいろ難しいことがあって落ち着かず、ブログが書けなかった。
今日になって、ちょっと落ち着いてきたので、久しぶりに書こうと思う。
ほぼ毎月、友人たちと読書会をしているのだが、3月のレポーターになってしまったので、今一生懸命担当する本を読んでいる。
毎回1冊ずついろんな本を選択し、レポーターを決めて、そのレポータの報告後、感想や意見を述べ合う。
取り上げる本の分野は様々で、メンバーの推薦で決めているが、メンバーにそれぞれ好みや得意分野があるので、担当する人によっていろんな本が読めるので面白い。
自分がもともとはあまり興味のない分野の本でも、読書会で取り上げられると一応読まなければいけないので、読書の幅がひろがってくるし、一方自分がレポータになると、人に説明するためにきちっと読み直したりするので、知識の確認が出来たり、理解をより深めたりすることになるので、非常にいい。
とはいえ、レポータになると、それなりのレポートを作って報告できるようにしなければいけないし、質問を想定して、明確に理解していなかったようなところは改めて調べなおさなければいけないので、心理的な負担が大きくなってくる。
見ず知らずの聴衆の前で話すわけではなく、友人同士だし、意地悪な質問をされるわけではないので、それほどのことは無いが、やはり少し気が重い部分はある。
私自身は、積極的にレポータをしてこなかったので、回数は少ない。自分の得意分野は自然科学系やコンピュータ関係なので、そのあたりを担当している。
次回で取り上げる本は、「宇宙の素顔」という本である。
宇宙のはじめ(ビッグバン)とか終わりとかいった話が中心となるのだが、この分野は最近の進歩が目覚しく、4,5年以上前の本だと、もうすでに内容が陳腐化している場合もある。
したがって、素材にする本を決めるのにも、必ず奥付けに記載された初版発行日を確認しないと、まずいことになる。
なぜかというと、宇宙を観測する技術が近年急速に進歩しているためである。地球外の宇宙(人工衛星上)に望遠鏡が設置されたり、地上の望遠鏡でもCCDの採用によって解像度(集光度)が飛躍的(従来の100倍とか)に向上したりして、理論の進歩の基礎となる観測情報が増加していることがある。
宇宙が、小さな火の玉から爆発的に膨張して、現在の姿になったというような「ビッグバン」説は、すでに常識的名までに認められているが、最近では、「ひも理論」や「マルチバース」などが話題となっている。
「ひも理論」は、素粒子は微小な粒ではなく、振動するひもであり、この宇宙は4次元ではなく11次元だという理論であり、「マルチバース」はわれわれの宇宙(ユニバース)は、同時にたくさん存在する宇宙(マルチバース)のうちのひとつ(にすぎない)であり、ブラックホールなどを通れば、別の宇宙へ行くことも出来るかも知れないという、想像を絶するような理論である。
が、世界中の科学者が真剣に議論しているし、数学的には(ということは実証的な観測ではなく)十分筋が通っていつというのだから、驚かされてしまう。
ちなみに、宇宙にある望遠鏡「ハッブル望遠鏡」で撮影した写真が次のホームページに公開されている。とても美しく、感動的な宇宙の素顔が見られるので、興味のある方はどうぞ。
http://heritage.stsci.edu/ (ハッブル・ヘリテイジ)