2007年06月30日
首相のホームページって??
安倍首相のホームページへの入り口の画面がこれだ。
http://tokyo.s-abe.or.jp
前回のブログでふれた崩れたホームページへ入る前に表示されるページだが、この写真も噴飯ものである。
安倍首相の後ろに、なにやらコンピュータの画面に出そうなそれらしい英文字の文字列が並んでいる。
コンピュータに詳しい人ならばすぐわかるが、これはUNIXというOSのコマンドである。
一つ一つ(1行ごと)のコマンドは、UNIXのコマンドとして正しそうだが、このコマンドの並び(複数行)はまったく意味を成さない。このようなコマンドの羅列はありえない。
装飾として使ったといってしまえばそれまでだが、よく知っている人から見ると居心地の悪い感じである。 つまり、見せ掛けだけで中身がないってこと。
ところで、あまりにお粗末な(政治的な主張がとかの意味ではなく、内容が貧弱という意味)ホームページなので、歴代の首相や他党の党首のホームページを見てみた。
小泉純一郎 → ホームページなし
森喜朗 → それなり(あっさりしているがけなすほどのところもない)のホームページ
小渕恵三 → なし、他界しているからしょうがない。
橋本竜太郎 → まあまあよく出来たホームページ。本人はすでに他界。
これ以前の首相のホームページは、見るまでもない。現在も活動している人はホームページを持っているかも知れないが。
それに比べ、野党の党首たちのホームページはしっかりしているし、主張やスローガンをたくさん書いて、読む人に一生懸命訴えかけてくるように作られている。
小沢一郎、菅直人、太田昭宏、福島瑞穂など。
ところで、もう少し別の観点からも調べてみた。ホームページの管理元をである。
ホームページの http:// に続く文字列(ドメイン名)を、「IPドメインサーチ」で調べるとそのホームページを管理している組織がわかるのだが、野党党首のホームページなどはたいてい、たとえば「小沢一郎事務所」とか政治家自身の事務所の名前になっている。
ところが、安倍首相のホームページの場合は、「晋友会」という後援会らしき組織名になっている。
そして、下の画像をみてほしいが、「中部 一次郎」という名前が出ている。「なかべ いちじろう」と読むようだが、この名前をぐぐる(googleで検索すると)と林兼産業という山口県の会社がヒットしてくるので、この人は後援会の幹部なのだろうか。
このあたりまでは、それほど不思議でもないが、ここにある技術担当者をさらに調べてみると、「株式会社アレア」と「リアライズ株式会社」というのが出てきたのだが、これらの会社は一国の総理のホームページを作ったり管理したりするには、なにかとっても規模の小さそうな会社に見える。
「株式会社アレア」のホームページを見ると、会社概要のページには地図しか載っていなくて、資本金も社員数もわからないし、「リアライズ株式会社」にいたっては、ホームページもないらしく、検索しても何も出てこない。 不思議だなあ?
別に不思議なことではないのかも知れないが、少なくともホームページを作る事に関しては、神経をほとんど使っていないし、金も使っていないらしいことはよくわかる。
今日は、ちょっと探偵ごっこのようなことをしてしまったが、ドメイン名やIPアドレスだけからでも、いろんなことがわかる。
特に、ネット上でフィッシングサイトかも知れないと疑ったり、危ないサイトに近づく場合には、このような調査をすると、信用できるサイトかどうかがわかる場合もあるので、気が向いたらやってみてほしい。