2008年06月03日
クイズショウ
「Quiz Show」という映画を借りてきて見た。
ロバートレッドフォードは、好きな監督で、「リバーランズスルーイッツ」、「ホースウイスパー(モンタナの風にふかれて)」をはじめ好きな映画がたくさんあるが、この映画は始めて見た。
内容は、50年代のアメリカで実際にあったクイズ番組の「やらせ」の話で、「ケネディ暗殺」、「ウオータ^ゲート」と並ぶ3大スキャンダルのだそうだ。
さすがロバートレッドフォード、2時間を越える長時間ものだが、飽きさせず集中させてくれる。
日本でも、一時期クイズ番組(ガチンコの)がはやり、大学にもクイズサークルができて、この映画のように、桁外れに広範な知識を誇るヒーローが登場していた。
最近も、テレビでクイズ番組が多いが、最近のクイズ番組は、難しい問題を出して、クイズマニアに答えさせるのではなく、10問問題があれば、9問までは大方の人が答えられるような問題で、1問だけちょっと難しい難問を出すような構成となっている。
ずば抜けた物知りを登場させて感心させるのではなく、視聴者自身が問題を解いて安心するようなつくりになっている。あまりやさしすぎると、馬鹿にされるといけないので、少しだけ難しい問題を入れているようだ。
もっとひどいのは、「オバカタレント」を出演させて、視聴者に優越感を味わってもらうという趣向の番組だ。
これは、逆の意味でのやらせ(知っているのに知らないふりしている)かもしれないが、冷静になれば視聴者を馬鹿にしているとも言える。あまり、好感の持てる番組つくりだとは思わない。