猫ちゃんのんびりお昼寝！！

タツ君がお散歩に出かけるとき、いったいどこへ行ってるんだろうね。　

　　姉のところでおしゃべりしていたら　「家の猫をエライ遠いところで見かけて驚いたわ、猫って結構遠いところまで出かけているんだね。」っていうんです。　この猫はウルフィーって言って、一番最初に飼ったアメショーでしたけど、マンションにいたので、一年で飼うのを断念して4～5匹の猫、アヒル、犬、鯉などなど、飼育している姉のところに貰ってもらったんですけど・・・

う～ん、タツ君はどんな所で遊んでいるのかな。猫の集会とかにも、参加してるのかな・・・・

ある日、家のすぐ前の道路へ出たタツ君を見かけたら、すぐさま、側溝へと潜ったのでした。（おい！！ちょっと情けなすぎるだろうが）野良猫が多いこの付近外へいきたし、道はなし・・・・・  

子供たちの1年前からの悲願だった、猫を飼うという事を実現させるべく、動物愛護センターを訪れたのは、今から、15年ほど前でした。

猫のケージの中に、5匹の猫がいて、5人ほどいた里親志願者が、それぞれ好きな猫の番号を抽選箱に入れるのです。

愛護センターでは、3ヶ月ぐらい飼育された猫を嬢るのですが、タツ君は、とても臆病な猫で、下に敷かれている新聞紙に隠れてぶるぶる震えている上に、尻尾も途中からペキンとおれまがっていたのです。

我が家の長女の希望で、タツ君の申し込みをしました。（後日長女が言うことには、こんな尻尾の曲がった猫は、貰い手がなかったら処分されてしまうと思った、との事でした。）

こうしてタツ君はめでたく我が家の一員になったのです。家に来て3日目ぐらいで、家族の足音を聞き分け、長女が階段を下りてくると走って迎えに行きました。（ホント賢かったわ


タツ君は、一般的な猫に比べても、おとなしいほうだったと思うんです。テーブルには絶対載らないし、（ミシェルは、何度言ってもかまわず登る。）お客さんが来ると、ひざにちょんと乗ったりするし、抱っこも好きで、肩に手をかけて、小さい子供のような格好で抱かれるので、知人が羨ましがっていました。  

朝、出勤しようとして車を発進させました。　　家の近くの路地から、少し広い道路に出ようとしたとき、猫の亡がらが目に飛び込んできました　　

　　（エエ～～～！！！う・家のタツ君！！！）　　　今朝、出たがって鳴くので出してやったばかりなのです。　震える気持ちを抑えながら家に戻って段ボール箱を持ってきて泣く泣くタツ君をそっとその中に収めました。

　抱っこして箱に収めるとき、もうその体は硬くなっていて　　（朝　、あんなに元気に飛び出していったのに・・・それにしても死んじゃうと結構重く感じるものだな。）　　などと思いながら静かにことを運び、庭の片隅にその箱をそっと置いて、やむなく出勤したのでした。　　

　　（嗚呼・・・タツが死んじゃったよぉ、こういう時ってホント忌引きしたいわぁ・・・子ども達になんて伝えよう）　　　　

　　先に出勤した妻に電話して報告するとしばらくしてその妻からまた電話。「あのさあ・・さっき子供から電話があって『庭に段ボール箱が置いてあるでしょう。あれって何？』って言ってきたんで、『う～ん・・・タツが、死んだんだよ。』って言ったら、『だったらさあ、その箱をガリガリ引っかいてるのは何？』って、言ってた。どうやら死んでたのは他の猫らしいよ。」　「・・・・・・」

そうか！朝7時ごろ出かけたのに、もう固まってたのはおかしいし、重すぎたよなあ。（で、あんた誰？）って気分になって、この猫ちがいの、猫の飼い主を探してあげねば！！と思ったのでした。